スターウォーズエピソード9を観て「選択」について考える
スターウォーズ好きの私。
スターウォーズが好きと言うよりレイとカイロ・レンの二人の関係が気になる私です。
はい、二人のことが気になる人たちを指す「reylo」です。
「スターウォーズを観て『バランス』について考えた」を書いてから2年経ちました。
この二年間、私のスマホの待受画面はreyloでしたよ(笑)
今回のエピソード9では「選択」について考えてみたいと思います。
「スカイウォーカーの夜明け」はそれぞれの「選択」の話です。
レイは光の世界の人ですが、なんと生まれはダークサイドの親玉、パルパティーンの孫です。
カイロ・レンは悪の世界にいますが元々は光の世界のジェダイの血筋です。
二人はそれぞれ違う世界に引っ張られることを恐れています。
つまりレイは自分の中にあるダークなものを知って、「悪の世界に落ちるのではないか」と恐れます。
逆にカイロ・レンは闇の世界に生きる決心をしているのに、「光の誘惑に負けそうになる」と葛藤します。
この二人の間違っているところは「100%でないといけない」と思っているところなのですが、それは「バランスについて考えた」で考察してある通りです↓
生まれた運命や環境で、「自分の進む道はこれしかない」と思う場合もありますが、実はそれ思い込みです。
「選択する自由」は誰にも平等にあるのです。
ただ「この選択をしたら他の人はどう思うか?」「今までやってきたこと、信じてきたことがムダになるのではないか」「知らない世界は怖い」などの感情が選択を渋らせるのです。
二人は最後に自分が思うところの選択をします。
レイは生まれに逆らい光の世界に生きることを決めます。
「血筋よりも大切なものがある。それは自分がこうありたいと思うことの選択だ」ということです。
それが彼女が最後に「私はレイ・スカイウォーカー」と名乗ったことに現れるのです。
スカイウォーカーの血筋、ジェダイとしての生き方を選択したという決意なんです。
カイロ・レンもまた、最後にベン・ソロに戻ることを選択します。
そうさせたのは父であるハン・ソロと母であるレイアの愛です。
ずっと偽ってきた自分を捨てて、本当の自分に帰っていくんです。
それを決心させたのが両親の愛だなんて最高じゃないですか。
自分の命を捨ててでもレイを生き還らせたベンは、人生の最後に幸せを感じることができて、悲しいけれど本当によかったです。
私はむしろ残されたレイのこの後の長い人生を気の毒に思います。
とにかく、ハードな環境を乗り越え、自らの選択をした二人は結果的に幸せだったと思うのです。
最後にレイとベンが見つめ合って微笑む姿を見られたことが、私は最高に嬉しかったです。
私なんて心の中で叫びましたもん。「ベンが笑ってるーーーーーー!!!!」
でも本当は二人とも生きて幸せになって欲しかった・・・・
ところで、この映画スターウォーズ第3部の主人公は誰だったと思いますか?
レイのようでいて、実はカイロ・レンだったと思うんです。
なぜなら彼は主人公に必要な要素を全部持っています。
・能力はあるのに思った通りにならない
・自意識過剰とコンプレックスが存在する(つまり中二病)
・心の葛藤がある
・両親の愛を受けることができず孤独
すごく力があるのに、思い通りにならずにやんちゃで短気、でもやさしいところもあって心が揺れ動き、愛を求めている。
あとは本人が成長するのみなんです。
彼が闇の世界にいるから私たちは気がつきませんが、もし光の世界にいたらメッチャ応援したくなるタイプです。
レイも自分のルーツを求めたり孤独ではありますが、彼女はブレがないんです。
つまり安定した存在なので実は主人公にはなりにくい。
私たちは主人公の成長する姿を見て感動するんですから。
最後にカイロ・レンがベンに戻り、成長して、幸せを感じてから旅立った姿を見て本当によかったと思います。
この4年ずっと気にかけていて、もう母の心情です。
自分の思った、そして最善の選択をし成長した息子が可愛くてしかたありません。
それぞれのエピソードにテーマがあるスターウォーズ。
物語が完結したいま、9話一気に観てみたいです。
きっとまた泣きます。