スターウォーズを観て「バランス」について考えた
スターウォーズファンの龍福です。
家には過去の作品全部のビデオ、DVD、ブルーレイが山のようにあります。
同じ内容なのに出るたびに買います(笑)
今回の「スターウォーズ 最後のジェダイ」は妙にハマってしまい、映画館で三回観ました。
今回のシリーズは「陰陽」「バランス」「完全とは何か」というということを強く考えさせられた内容でした。
映画のキャッチコピーは「光か闇か」。
「善」のレジスタンスと「悪」のファースト・オーダーの戦い。
「光」のレイと「闇」のカイロ・レンの戦いです。
レイとカイロ・レンの関係はまさに陰陽のバランス、対極(タイチー)なのです。
タイチーで使われている白色は”陽”を表しており、黒色は”陰”を表しています。
この図は全てのものが陰と陽の要素によって成り立っているという考え方から来ています。
善と悪、光と陰、ポジティブとネガティブ、熱い冷たいと言った2つの要素で世の中はできているということです。
つまり陰と陽があって全てのものは完成形となるのです。
タイチーの白黒が真ん中でスパっと切れていなくて勾玉のような形をしているのは、「陰陽は流動的なものである」ということを示しています。
善が優位のこともあれば悪がまさっている時もある、けれどそれも一時的なこと。
さらに白の中の黒い点、黒の中の白い点は「陽の中にも陰はあり、陰の中にも陽は存在する」ということを表しています。
レイは光の人ですが、彼女の中にも闇が存在します。
カイロ・レンは悪の人ですが、彼の中にも善の心が残っているのです。
二人とも相手を自分の世界に引き入れたいと思っていますがなかなかうまくいきません。
そしてその二人が惹かれあっていくことで「本当の完全形」「真のバランス」をスターウォーズでは表現したいのではないかと思うのです。
タイチーが完全形とするなら、真っ白も真っ黒も不完全です。
どちらかが完全になくなるということはむしろ不完全、不健康であり、それは正しいことでなないのです。
だから「白、善、ポジティブ=正しい」という考えが、実は間違っているのです。
白と黒、善と悪、ポジティブとネガティブが溶け合って存在してこそ真のバランスです。
人も社会も現象もすべてがです。
もちろんあなたの心も姿形もです。
だから、不完全な部分があってこその完成形と言えます。
レイとカイロ・レンの関係がどうなっていくのか気になってしょうがありませんが、次回のエピソード9は2019年末の公開なので、それまで妄想しながら待つしかありません。
SNSの世界ではReylo(Ray & Kylo Ren)というジャンルがあり、二人が幸せになってほしいという世界中のファンのコミュニティがあります。
私もそれを願っている一人です。