10年後の私のために
顎関節症が楽になる、小顔セラピスト:龍福聡子です。
私は現在50歳です。
10年前、40歳のときは50歳になった自分の想像をできませんでした。
人生の半ばも過ぎて、だんだん衰えていく自分の姿を考えるのが怖かったのだと思います。
30歳で結婚して知らない土地に来て、パートとして働いてはいましたが、これと言って優れた能力がある訳でもなく、子供がいないので子育てに喜びがあるわけでもなく、なんとなく毎日が過ぎて行く。
お気楽だけれども目標も生きがいもない生活でした。
常になんとなくイラっとした焦りがあったのを覚えています。
40代というのは体力もまだあるし、若さも残っている、容姿だってまだキレイを保っている、お花でいったら満開の状態ですね。
それなりに楽しい毎日でした。
でも時は止められないのだから、この先は・・・と考えるとブルーになることも多かったです。
47歳のときに運命の出会いがありました。
YouTubeで偶然見た西田恒治先生の「ハリウッド式小顔整顔」です。
それまで美容にそれほど興味があったというわけではありません。
でもその数分の動画が私の心をとらえました。
はじめてYouTubeで小顔整顔の動画を見たとき、「自分が施術を受けてみたい」というより、「やってみたい」と思いました。
顔モデルのヒロコさんがあまりに気持ち良さそうに見えたからかもしれません(笑)
動画を見て、翌日には「小顔の講座を受けたいのですが・・・」と西田先生にメールしていました。
ロサンゼルス在住の先生からの返事は「どうぞいらしてください」。
それまで思い切りが悪く、なかなか決断できない性格の私でしたが、そのときは「行こう!」とすぐ決心しました。
二ヶ月後に渡米。
いま思うとよくできたな~と思います。
主人が驚きながらも、「いいよ」とすんなり了解してくれたことも感謝でした。
たまたまロサンゼルスに住んでいた友人に連絡し、講座の間泊めてもらいました。
講座は他の生徒さんがいるのかと思ったら、先生と私のマンツーマンでした。
顔モデルのヒロコさんまで用意してもらって、なんて贅沢な講座だったでしょう!
指圧治療院をしている西田先生のお仕事が終わってから、夜7時から9時まで、週二回の講座を10回受けました。
それまで私は整体の仕事もエステの仕事もしていませんでしたから、人の顔に触るのなんて初めて、おっかなびっくりでした。
「春夏秋冬理論」というのがあって、人生は四季のように春夏秋冬があり、12年周期でサイクルするのだそうです。
冬:種まき
春:肥料を与える
夏:花が咲く
秋:種を取る
私が渡米し技術を身につけ、自宅サロンを開業したのはまさにこの「夏」の時期でした。
何かをやりたくてじっとしていられず、爆発的パワーのでる時だそうです。
そのときはこの周期を知らなかったのですが、あとで思い返すとぴったり当てはまります。
西田先生は私が自宅サロンを開業したことをとても喜んでくれましたが、まさかこんなに続くと思っていなかったようです(笑)
先日「もう3年経ちました」とメールしたら、「よく続きましたね~。感慨深いです」と返信ありました。
でも私自身は自宅サロンを、失敗するとはちっとも思っていなかったんです。
絶対成功する!とも思っていませんでしたが、ダメだったらやめようとも思っていませんでした。
よく言えば「好きなことを無欲でやる」、違う言い方をすれば「覚悟のない趣味の延長」でした。
とにかく私は小顔整顔の施術が好きです。
女性をキレイにする仕事って、ホントに楽しいんです。
サロンに来たときには疲れてどんよりしたお顔の方が、帰りには輝くような笑顔になる。
まるで魔法使いみたいじゃありませんか。
いまでこそお客様は女性だけですが、以前は女性同士での会話は苦手でした。
以前の仕事が紳士服やゴルフ用品の販売だったこともあり、男性ばかりがお客様の仕事を22年やっていたせいもあります。
子供がいないので、子育ての話がわからないというのもあります。
子供がないということをコンプレックスに思ったことはありませんが、心のどこかで「できればその話はしたくない」と思っていることはホンネですね。
主婦になるとなんで自分の子供と飼っている犬の話しかしないんだろう?とずっと思っていました。
ところがサロンで一対一で話す女性達は、みんな一生懸命。
それぞれに夢があり、悩みがあり、幸せになりたいと努力しているんです。
「若いのにしっかりしてるな~」と思う人もいれば、「私も将来こんな風になりたい」と思わせるお姉様もいます。
この仕事をしていなければ一生出会うチャンスのない人たちとお話ができるのは、本当にラッキーだと思います。
セラピストというのは特殊な職業だと思います。
初めて会うお客様に、私は当然のこととしてお顔や頭の施術をします。
でもみなさん、普通は初対面や知らない人に顔や髪は触らせないですよね。
それも横になって半分眠った状態で。
その上自分の悩みや人生相談までしていく方がいる(笑)
親兄弟でも友達でもない、おまけに秘密が流れることもない、その距離感、安心感がふだん心の中にしまっていることを吐き出させるのかもしれません。
帰るときは皆さんお顔も心もスッキリしていかれます。
その分私は何かを「もらっちゃう」時があるんですけどね。
人の髪というのは神聖なもので、その人の「念」とか「思い」が宿るところです。触るとそれらが移ってくることがあります。
だからセラピストはその人なりの「清めの儀式」というか習慣を持っている人が多いですね。
私も以前は施術のあとは疲れて消耗することが多かったです。
単に力の使い方がヘタだっただけかもしれませんが・・・。
今はかなりパワフルです。
40代前半の頃よりエネルギー的には充実していて、一日フルに施術しても疲れて動けなくなるということがありません。
肉体そのものの若さと心身の充実度というのはイコールではないんだと、この歳になって初めてわかりました。
私は自宅サロンを開業したのが47歳と、けして早い方ではありません。
「10年前だったらもっとよかったのにな」と思った時期もありましたが、やはり今の年齢でなければいろんな「思い」をもっていらっしゃる女性を受け止めることはできなかったと思います。
今もまだ未熟ではありますけれど。
人にはそれぞれ与えられた使命と運命があるので、進むスピードやタイミングはいろいろです。
まわりと比べることはありません。
私自身、自分の中でたえず進化して行きたいと思っています。
10年前の私、今の私、そして10年後の私。
今の私はこの10年間してきたことの結果だと思います。
それは勉強したこと、人との出会い、日常の生活習慣から食べるものまで、経験したことすべてが私の思考となり、身体を作っています。
自分で自分の好きなところも嫌いなところもあります。
10年後、自分で自分を好きでいるために、今日いいことをしようと思います。
素敵な人たちに出会って、知識を吸収し、健康に良いものを食べようと思います。
最近になってようやく、10年後の自分を想像できるようになりました。
想像の中では、ちっとも老けていないし楽しそうで幸せなんです。
現実はどうなるかわからないでしょう?
でも想像だけなら誰に迷惑をかけることもないですから、思いっきり素敵なことを思い描いた方が得です。
今までの自分よりもっと素敵な自分でいたいから、今日からスタートする。
「毎日が生まれたて」の気持ちで過ごしたいと思います。
「10年後の私」が楽しみです。